図1 プロジェクター投影時(左)と非投影時(右)
図1 プロジェクター投影時(左)と非投影時(右)
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図2 透明スクリーンのシステム構成図
図2 透明スクリーンのシステム構成図
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 パナソニックは、従来の製品と比較して5倍以上のコントラスト比を実現した透明スクリーンを開発し、2017年2月に発売を予定する。この透明スクリーンは、プロジェクターを用いて映像を表示する時は、HD画像や動画を表示できる透過型のスクリーンになる。映像を映さない時は、透過率が約70%の透明なガラス板となり、背後の商品や風景をはっきり見せることができる(図1)。同社は、ショーウインドーでの商品のプロモーションやアミューズメント施設などでの利用を想定する。パナソニックは、ジェイティービーの九州天神支店などで実証実験を進めていた。

 この透明スクリーンは、電圧をかけることで光の拡散度と着色度が変化する特殊な調光フィルムを2枚のガラスで挟み込んでいる(図2)。電圧をかけるとスクリーンは透明となり、電圧を切ると透過型スクリーンとなる。「これにより、従来の透明スクリーンと比べて、約5倍以上のコントラスト比を実現できた」(パナソニック AVCネットワークス社 イノベーションセンター 設計ソリューション開発部 開発3課主任技師 山下武彦氏)という。