1滴の血液や尿、呼気などといった容易に取得できる生体試料からがんの兆候を捉えるといった破壊的イノベーションの最新動向や、それらのイノベーションがもたらす医療のパラダイムシフトなどについて一望するセミナー「次世代がん診断サミット2015」(主催:日経デジタルヘルス)が2015年9月2日に東京で開催される。同セミナーをレポートする。
次世代がん診断サミット2015
2015年9月2日に東京で開催
目次
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超早期がん診断、1年以内の臨床応用を目指す
昭和大学 江東豊洲病院消化器センターの伊藤氏
「手軽で簡単に受けられる高精度で安価ながんの診断技術が求められている。そうした技術が浸透すれば、医療だけではなく世の中そのものが変わる」――。
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尿1滴でがん診断、「論文執筆より実用化優先する」
がん患者の尿1滴の“におい”から早期にがんを診断する。しかも、におい判定を行なうのは線虫――。2015年3月、九州大学のグループが発表した研究報告は、各所で大きな話題を呼んだ。「次世代がん診断サミット2015 ~『超早期』への破壊的イノベーション、始まる~」(主催:日経デジタルヘルス)の大トリを飾…
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がんを光らせるスプレー、全国で臨床応用目指す動き
スプレー蛍光試薬によってがん細胞だけを光らせることにより、術中の明確なガイドとする――。「次世代がん診断サミット2015 ~『超早期』への破壊的イノベーション、始まる~」(主催:日経デジタルヘルス)に登壇した東京大学大学院 医学系研究科・薬学系研究科教授 浦野泰照氏が提示した「蛍光プローブを活用し…
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究極はスマホに息を吹きかけてがんを診断
医学的根拠の確立、呼気採取方法の検証などを進める
人間が吐く「呼気」によってがんを診断する。物質・材料研究機構(NIMS) 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点の吉川元起氏は、がんの呼気診断に用いる小型デバイスを開発中だ。
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血液1滴でがん診断、スピーディーに産業界へ
製薬企業や診断機器メーカーとフォーラム
2015年9月2日に開催された「次世代がん診断サミット2015 ~『超早期』への破壊的イノベーション、始まる~」(主催:日経デジタルヘルス)。特別講演、基調講演と続いた午前の部を終え、午後の部は“実践編”ともいえる「がんの早期診断技術」の見本市となった。
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がん検診を「カジュアルに」
唾液×機械学習でイノベーション目指す
Eyes, JAPAN 代表取締役社長の山寺純氏は、「次世代がん診断サミット2015 ~「超早期」への破壊的イノベーション、始まる~」(2015年9月2日、主催:日経デジタルヘルス)に登壇し、「機械学習・人工知能技術から迫るがんの超早期発見」と題して講演した。同社は福島県・会津大学発のITベンチャ…
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車検には高額出費するのに、がん検診は…
がん検診の課題と早期診断技術への期待
東京ミッドタウンクリニック健診センター長 常務理事の森山紀之氏は、「次世代がん診断サミット2015 ~「超早期」への破壊的イノベーション、始まる~」(2015年9月2日、主催:日経デジタルヘルス)に登壇し、「がん検診の課題と早期診断技術への期待」と題して講演した。同氏は千葉大学医学部を卒業後、国立…