左側バンダイナムコエンターテインメント AM事業部 エグゼクティブプロデューサーの小山順一郎氏、右側同社 AM事業部 企画開発1部プロデュース1課 マネージャーの田宮幸春氏
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左側バンダイナムコエンターテインメント AM事業部 エグゼクティブプロデューサーの小山順一郎氏、右側同社 AM事業部 企画開発1部プロデュース1課 マネージャーの田宮幸春氏
「高所恐怖SHOW」の説明スライド
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「高所恐怖SHOW」の説明スライド
「高所恐怖SHOW」の開発現場
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「高所恐怖SHOW」の開発現場
身動きがとれなくなる体験者。

 「VR体験で、(仮想的にも関わらず)恐怖のあまり板にしがみ付く人がいた」(バンダイナムコエンターテインメント AM事業部 企画開発1部プロデュース1課 マネージャーの田宮幸春氏)――。

 CEDEC2016のセッション「『VR ZONE Project i Can』の知見、全部吐き出します!」で講演した田宮氏は、VRコンテンツをプレーした人の反応について、驚いた様子でこう語った(関連記事)。「VR ZONE Project i Can」とは、バンダイナムコエンターテインメントが都内に開設しているVRコンテンツを体験できる施設である。

 体験者が板にしがみ付いたVRコンテンツとは、この施設で体験できる「高所恐怖SHOW」である。地上200mの高さで子犬を救出するというものだ。体験者は命綱となるワイヤーを実際に体に取り付け、ヘッドマウントディスプレーを頭にかぶる。この状態で現実空間の地面に敷かれた板を歩きながら、仮想空間の空中に突き出た板の上にいるような感覚を得られる。体験者は地上へと落ちないように、幅が狭い板の上を移動しなければならない。高所恐怖SHOWの体験者の中には簡単に板の上を歩ける人がいる一方で、冒頭のように、「恐怖で全く身動きが出来なくなる人がいた」(田宮氏)という。