帝人は、棚管理システム「レコピック」を「国際モダンホスピタルショウ2017」(2017年7月12~14日、東京ビッグサイト)に展示。医療機器管理の効率化に活用することで、病院経営を改善できるソリューションであることをアピールした。

 レコピックは、電波を使って非接触で個体を識別し、棚を管理するシステム。具体的には、同社が開発した「セルフォーム」という2次元通信シートを材料にしたアンテナシートを用いて、物品に貼付したICタグの情報を読み取る。

管理したい医療機器にICタグを貼付
管理したい医療機器にICタグを貼付
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アンテナシートを敷いた棚に医療機器を置くだけで、非接触で個体を識別できる
アンテナシートを敷いた棚に医療機器を置くだけで、非接触で個体を識別できる
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管理画面イメージ
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 同社は2017年7月、聖路加国際病院で行ったレコピックの医療機器管理への有用性に関する実証結果を発表した。聖路加国際病院では、輸液ポンプやシリンジポンプ、メラサキューム、酸素流量計にICタグを貼付して管理した。その結果、「看護師が機器を管理する業務の負担が軽減され、適切な医療機器の台数がわかり、稼働平準化に効果があることがわかった」と同社ブース説明員は話す。

 同社は今後、カテーテルにカードタイプのICタグを張り付けて在庫や製品情報、使用実績を記録したり、医薬品に温度センサー付きのICタグを取り付けて保管状況を管理したりするソリューションの提供も視野に入れているという。