コニカミノルタは、天井設置型センサーを用いた在宅ケアソリューションを「国際モダンホスピタルショウ2016」(2016年7月13~15日、東京ビッグサイト)に出展した。高齢者の呼吸や睡眠の状態をセンシングし、サーバーに蓄積。無線通信機能を備える血圧計やパルスオキシメータで取得したバイタルデータも併せて蓄積し、在宅医や訪問看護師が遠隔からスマートフォンなどで確認できるようにする。2017年度にも事業化したい考え。
同社は、近赤外線を用いた「動体検知センサー」とマイクロ波を用いた「微体動検知センサー」で構成する、天井設置型センサーを開発済み。このセンサーを使って、被介護者の離床や転倒を検知し、介護スタッフに知らせる「ケアサポートソリューション」を2016年4月から介護施設向けに販売している(関連記事1、同2)。
今回はこのセンサーを、同社が今後力を入れる在宅ケアに展開。高齢者の大きな動きと小さな動きの両方を捉えられる特徴を生かし、呼吸や睡眠のモニタリングのほか、呼吸器疾患の発見や排泄の兆候把握、褥瘡(じょくそう)ケアなどにつなげる。これらにより、終末期ケアなどを担う「在宅医の負荷を減らしたい」(コニカミノルタ)。