ドイツOpel社は、小型の電気自動車(EV)「Ampera-e」を公開した(図1、2)。5人乗りのハッチバック(5ドア)車で、親会社である米GM社のEV「Chevrolet Bolt」をベースにした欧州仕様車となる。価格は未公表だが、2017年春に発売する予定だ。

図1 世界初公開されたOpel社の小型EV「Ampera-e」
図1 世界初公開されたOpel社の小型EV「Ampera-e」
[画像のクリックで拡大表示]
図2 「Ampera-e」のサイドビュー
図2 「Ampera-e」のサイドビュー
[画像のクリックで拡大表示]

 NEDC(New European Driving Cycle)モードにおいて、1回の満充電で500km以上走行できる。Opel社CEO(最高経営責任者)のKarl-Thomas Neumann氏は、「Ampera-eは(所有者にとってメインの車両となる)ファーストカーとして、毎日使ってもらえるクルマだ」と仕上がりに自信を示した(図3)。2016年内に発売するGM社のBoltの走行距離は、米国基準(EPA)で383kmとなっている(関連記事1)。

図3 パリモーターショー初日に開催した記者発表会で説明するOpel社CEOのKarl-Thomas Neumann氏
図3 パリモーターショー初日に開催した記者発表会で説明するOpel社CEOのKarl-Thomas Neumann氏
[画像のクリックで拡大表示]

 Opel社はNEDCモードだけでなく、「乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法(WLTP:Worldwide harmonized Light vehicles Test Procedures)」によるAmpera-eの走行距離が「380km」(同氏)であることも明かした。WPLTは、NEDCに代わって2017年から導入される予定の試験モード。Ople社は2016年第2四半期からWLTPモードでの燃費・排ガス値を公開する方針としており、今回の発表もそれに沿ったものである(関連記事2)。