フランスRenault社は小型電気自動車(EV)「ZOE」を改良し、1回の満充電で400km走行できるようにした。「パリモーターショー2016」で改良した車両を初披露(図1〜3)。2016年内に発売始する予定である。

図1 改良した小型EV「ZOE」
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図2 ZOEのフロントビュー
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図3 ZOEの内装
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 2012年に発売したZOEは容量22kWhのリチウムイン電池を搭載し、NEDC(New European Driving Cycle)モードで240km走行可能である。実際の道路環境では、170km走行できるとしていた。今回、搭載するリチウムイオン電池を変更し、走行距離を6割以上延ばした。改良車には容量41kWhの電池を積む。

 同社Chairman and CEO(最高経営責任者)のCarlos Ghosn氏は、「実際の道路環境で日常的に使っても(1回の満充電で)300km走れる。リチウムイオン電池は韓国LG Chem社製で、彼らとの緊密な連携による研究開発によって実現できた」と言う(図4)。

図4 Renault社Chairman and CEO(最高経営責任者)のCarlos Ghosn氏
図4 Renault社Chairman and CEO(最高経営責任者)のCarlos Ghosn氏
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