従来小型の物でも3kgあった痰吸引器を1.2kgまで軽量化し、持ち運びをより簡便にしたのが特徴。牛乳パック1本分ほどの重さまで軽量化できたことで、「呼吸器障害を抱えた患者や高齢者が外出する際や訪問診療に利用しやすくなる」(同社ブース説明員)。単3電池4つで動くため、災害時にも活用できるという。
同社がかねて手掛けてきたポンプの小型化によって、吸引器の軽量化を実現した。これまでは、多くの吸引機が大型のポンプを使って空気を逃がしながら痰を吸引する構造だった。ポンプ自体を小型化し、かつ吸引スピードを確保するため、空気を逃がさないように圧力が調整できるよう工夫を施したという。