「レントゲン撮影用小児手指固定具」
「レントゲン撮影用小児手指固定具」
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 あばれてしまう幼児や小児のレントゲン撮影を助けたい――。そんな思いで開発されたのが、「第7回 医療機器 開発・製造展(MEDIX)」(2016年6月22~24日、東京ビッグサイト)でアークが参考出展した「レントゲン撮影用小児手指固定具」だ。

 子どもの発達具合を確認する方法の1つに、手指のレントゲン撮影がある。画像に写る骨の数や形から、骨の成長度合いを表す「骨年齢」を算出。骨年齢と実年齢を比べることで、成長の進み具合の判断や将来の身長の予測ができるというものだ。この手指のレントゲン撮影の際に、「幼児や小児はじっとしていられないことが多い」(アークの説明員)という。

 出展したレントゲン撮影用小児手指固定具では、装置上部のエアバックに圧縮空気を送り込むことで、エアバックの下に入れた手を固定する。固定具の下部にはX線透過率の高いCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)板を使用しているため、装着したまま撮影を行うことができる。

 同社説明員は、同製品について「今後、できるだけ早い市場投入を目指す」と話した。