出展した「ラボハート NCVC」と「心機能シミュレーター」
出展した「ラボハート NCVC」と「心機能シミュレーター」
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 ポンプメーカーのイワキは、ポンプ技術を活用して開発した補助人工心臓向け耐久試験装置「ラボハート NCVC」を「第7回 医療機器開発・製造展(MEDIX 2016)」(2016年6月22~24日、東京ビッグサイト)に出展した。国立循環器病研究センターと共同開発したもので、既に販売を開始している。同装置を活用した「心機能シミュレーター」も披露した。

 「左心室」「大動脈」「僧帽弁」など、心臓の各部位をポンプやチャンバー、一方向弁などで再現。心臓を模した循環回路を構成した。ここに、補助人工心臓などの評価対象デバイスを接続し、蒸留水などの液体を流す。回路内で生成される「左心室圧」「大動脈圧」などは圧力センサーで測定可能。電磁流量計を搭載しており、全拍出流量も測定できる。補助人工心臓のほか、バルーンカテーテルなどの耐久試験に向ける。

 心機能シミュレーターは、ラボハート NCVCの圧力測定機能などを利用したもの。左心室圧や大動脈圧などの波形を評価する。