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ホンダは2017年6月5~7日に、自社の最新技術を紹介するイベント「Honda Meeting 2017」を、本田技術研究所(栃木県芳賀町)で開催した。

 今回のイベントでは(1)電動化技術(2)自動運転技術(3)意のままに運転できる走りの技術(4)先進安全技術──などをテーマに掲げた。

 このうち電動化技術では、新型のプラグインハイブリッド車(PHEV)「クラリティPlug-In Hybrid」と、電気自動車(EV)の「同Electric」を日本で初めて公開した。同社が2016年3月に日本で発売した燃料電池車(FCV)「クラリティフューエルセル」の兄弟車であり、FCVと同じ電動車両用プラットフォームを使った5人乗りの中型セダンになる。

 自動運転技術では、高速道路と一般道を想定した実験車のデモを見せた。高速道路を想定したデモは、SAE(米自動車技術会)の「レベル2~3」に対応したもの。単眼カメラとミリ波レーダー、LiDAR(Light Detection and Ranging、レーザーレーダー)を使って車両の全周囲を監視し、走行車線への合流や車線維持、追い越し、渋滞時の先行車追従などを自動で行った。

 一般道を想定したデモでは、3個の単眼カメラだけを使って車両の前方を監視し、交差点への進入や停止、左折・右折、車線維持などを自動で行った。高精度地図のデータを使わずに、カメラの情報だけで加減速や操舵を自動制御するのが特徴である。