デジタル表示機器などを手掛けるケー・シー・シー・商会は、3次元(3D)ホログラムで映像を表示する装置を使ったデモを「第25回 3D&バーチャル リアリティ展」(東京ビッグサイト、2017年6月21〜23日)で披露した(図1)。トヨタ自動車やドイツBMW社などが欧州の販売店で販売促進に活用しているという。

図1 ケー・シー・シー・商会が披露した3Dホログラムを用いた車両展示のデモ
図1 ケー・シー・シー・商会が披露した3Dホログラムを用いた車両展示のデモ
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図2 装置上部の液晶ディスプレーの映像から立体的な表示をつくる
図2 装置上部の液晶ディスプレーの映像から立体的な表示をつくる
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 同社がデモに使ったのは、デンマークRealfiction社が製造する「Dreamoc(ドリモック)」という3Dホログラム表示装置だ。出展者であるケー・シー・シー・商会は、Dreamocの販売代理店を務める。

 Dreamocには大きさや機能によって数種類のバリエーションがあり、今回デモに使用したのは四角錐の箱のような形状。四つある側面のうち3面はガラス製のハーフミラーになっている。

 装置の上部に下向きで搭載する液晶ディスプレーに映した映像を、ハーフミラーが一部を透過させて、一部を反射させる。四角錐の内部に映像を浮かんでいるように見せられる(図2)。

 「どの面から見ても違和感無く浮かんでいるように見せるには、ガラスの角度設定が重要だ」(ケー・シー・シー・商会の説明員)という。