「次世代医療ICT基盤としての人工知能」をテーマに開催される第20回 日本医療情報学会春季学術大会をレポートする。
第20回 日本医療情報学会春季学術大会
2016年6月2~4日に島根県松江市で開催
目次
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目指すは「病院ノマド」、宮崎大学病院
スマホによる“フル電子カルテ”が本稼働
宮崎大学医学部附属病院は、マルチプラットフォーム型電子カルテ「Man・Go!」を開発、2016年11月の稼働を予定する。WindowsやMac OSのパソコン、AndroidやiOSのスマートデバイスなどさまざまなOSや画面サイズの端末で電子カルテを利用できる。特に、スマートフォンで電子カルテの「…
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いよいよ動き出す医療等ID、2020年に本格運用へ
厚生労働省の高木氏が報告
医療保険のオンライン資格確認と医療等ID制度が2020年からの本格運用に向けて、いよいよ動き出す――。政府は2016年6月2日、「日本再興戦略改訂2016」を閣議決定。医療保険のオンライン資格確認および医療等ID(保健医療分野の情報連携に用いる識別子)制度を2018年度から段階的に運用開始し、20…
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電子カルテに汎用的なチェック機構を実装
名古屋市立大病院の飯田氏が構築手法を発表
病院情報システム(HIS)に求められる機能の1つで、発展途上にあるのが診療場面や条件に応じた臨床意思決定支援機能だ。名古屋市立大学病院 管理部医事課の飯田征昌氏は、「高度化・複雑化の一途をたどる医療環境の変化に対応したさまざまな診療場面・条件におけるチェックやアラート、タスクの提示など臨床判断を含…
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調剤薬局への診療情報提供の有用性を検証
電子お薬手帳と統合した簡易PHR構築を見据える
患者の健康情報が分からない状態、“暗闇の中”で調剤薬局薬剤師が調剤・服薬指導している状況を変革したい――。
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「日医IT化宣言2016」とは何か
日本医師会の石川氏が語る
今後の医療分野のIT化における日本医師会(日医)の取り組み指針は――。日本医師会 常務理事の石川広己氏は、第20回日本医療情報学会春季学術大会(2016年6月2~4日)の大会企画「医療・介護における情報連携と個人情報保護」の座長講演で、冒頭の指針を明確にした「日医IT化宣言2016」について語った…
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新理事長に東大の大江和彦氏が就任
日本医療情報学会は2016年6月3日、第20回 日本医療情報学会春季学術大会中に開催した理事会において、第14期の執行役員を選出した。新理事長(会長)に東京大学大学院 医学系研究科医療情報経済学分野 教授の大江和彦氏が就任した。
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松江で開幕、テーマは人工知能
第20回 日本医療情報学会春季学術大会が2016年6月2日、島根県松江市のくにびきメッセで開幕した。今大会のテーマは「次世代医療ICT基盤としての人工知能」である。