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電子カルテに汎用的なチェック機構を実装

名古屋市立大病院の飯田氏が構築手法を発表

2016/06/21 18:58
増田 克善=日経デジタルヘルス

 病院情報システム(HIS)に求められる機能の1つで、発展途上にあるのが診療場面や条件に応じた臨床意思決定支援機能だ。名古屋市立大学病院 管理部医事課の飯田征昌氏は、「高度化・複雑化の一途をたどる医療環境の変化に対応したさまざまな診療場面・条件におけるチェックやアラート、タスクの提示など臨床判断を含む診療支援機能をHISに実装していくことが求められる」と指摘。個々の診療場面や条件でのマネジメントプロセスを定義するものでなく、「さまざまなマネジメントプロセスを1つの基盤に集約できるチェック機構が重要」とし、その基盤構築を実現した。

 飯田氏は、その成果を第20回 日本医療情報学会春季学術大会(2016年6月2~4日)のポスター発表で、「電子カルテシステムにおける汎用的なルールベースチェック機構の構築とその応用」と題して説明した。

 同病院が2003年に構築した電子カルテシステムは、システムベンダーとの共同開発によるソースコード、データベース構造を全面公開した「ブラックボックスのない状態」(同氏)でシステムを運用してきた。しかしながら、「リソースの散在や属人性の中でのブラックボックス化は避けられず、診療プロセスマネジメントを任せるシステムとして課題があった」という。

 その見直しの契機となったのが、2014年初めより血液内科から要望されていた肝炎治療ガイドラインに基づく、初回肝炎検査報告時の通知でアラート表示・確定診断に導く機構と、免疫抑制剤投与や化学療法実施時の肝炎チェック機能の実装だった。「肝炎検査の結果データで陰性・陽性を判断しただけでは要求を満たせない。直近の別のデータを抽出・検証するなどして確定診断に導くには高度なデータの取得・判断が必要であり、このフローをノンプログラミングで実現できる汎用的かつ集約的なルールベースのチェック機構を構築しようと取り組みを開始した」と開発経緯を説明した。

名古屋市立大病院の飯田氏
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