第14期理事長に就任した大江氏
第14期理事長に就任した大江氏
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 日本医療情報学会は2016年6月3日、第20回 日本医療情報学会春季学術大会中に開催した理事会において、第14期の執行役員を選出した。新理事長(会長)に東京大学大学院 医学系研究科医療情報経済学分野 教授の大江和彦氏が就任した。

 理事長就任の挨拶に登壇した大江氏は、医療情報学会の基本方針として、次の3点を挙げた。すなわち、学会員に対しては会員としてメリットを感じられる多様なサービスを提供すること、医学・医療・情報学関係領域と関係産業界に対しては医学・医療の知識情報インフラのこれからの方向性を示し医療情報の専門家集団として専門的知識と技能を提供すること、医療情報の研究開発ができる若手の人材育成を目指すこと、である。

 一方、社会に対しては、前出の基本方針を通して安全で役立つ医療情報、氾濫する医療情報の賢い使い方を示していくことに取り組むと話した。

 その上で大江氏は、次のように抱負を述べた。「学際的な学術分野としての医療情報学の夢を追いかけて新しいことに常にチャレンジしていく。医学・医療、医療の情報化の現状を再認識し、改善すべきところを改善し続けることができる学会となるよう努力したい」。

 また、新理事長挨拶の場では、副代表理事に松村泰志氏(大阪大学大学院 医学系研究科医療情報学 教授)、澤智博氏(帝京大学 医療情報システム研究センター 教授)を任命したことと、新たに就任した22人の理事を紹介した。