JIRA会長の小松研一氏
JIRA会長の小松研一氏
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 日本画像医療システム工業会(JIRA)は、「ITEM 2018」の初日に記者会見を開催した。会長の小松研一氏は、「政府が掲げる成長戦略である“Society 5.0”の実現を見据えてICT技術を活用し、医療に貢献していく」と強調し、2018年度の活動基本方針を説明した。

 小松氏が特に強調したのが、人工知能(AI)の医療応用について。AIは、画像医療産業の先端開発、発展への期待が大きいと同氏は指摘する。「JIRA会員企業がAIの技術開発および医療機器への実装を促進していくために環境整備を進めていく」(同氏)。

 その一つとして、AIなどを用いた医療情報の利活用を積極的に提言していく考え。JIRAは現在、AIの画像診断応用に関する指針の策定について関係省庁と議論を進めている(関連記事)。厚生労働省とはAI分野の審査指針を、経済産業省とはAI分野の開発指針の策定である。「昨年来、臨床研究法や次世代医療基盤法などの法整備が進められている。JIRAはこれらを注視し、(審査指針や開発指針の)適正な運用に関わっていきたいと考えている」(小松氏)。