PACS共有ソリューションの概要
PACS共有ソリューションの概要
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同一患者の検査画像を統合管理し、施設ごとにサムネール表示する(左画面)
同一患者の検査画像を統合管理し、施設ごとにサムネール表示する(左画面)
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 コニカミノルタは、グループ病院で1台の医用画像情報システム(PACS)を共有する「NEOVISTA I-PACS CX」を「2016 国際医用画像総合展(ITEM 2016)」に参考出品した。施設間のネットワークプラットフォームには、同社の医療ICTサービス「infomity」を利用する。

 NEOVISTA I-PACS CXでは、グループ病院の中核病院にセンターサーバーを置き、複数の施設間の画像情報を統合運用できるため、各施設は個別にPACSを導入せずに画像運用が可能になる。センターサーバーを利用する中核病院以外の各施設にはキャッシュサーバーを設置し、画像参照時のレスポンスを維持する。各施設は導入時のコスト削減が可能な上に、画像およびレポート情報はセンターサーバーで管理されるので、どの施設も同じ操作で読影、レポート作成、画像参照できる。画像参照ビューアでは、横軸を撮影日、縦軸を医療施設とするマトリックス状にサムネール画像を表示する。

 また、共有PACSとして利用できるほか、各施設に導入されているPACSを連携し、同一患者の画像を統合して参照することもできる。それぞれの施設で運用している患者IDをセンター側でひも付けし、一元管理される画像のディレクトリー情報によって各施設のPACSから画像を読み出す仕組みだ。

 「今回の診療報酬改定で、高機能なX線CT装置やMRIなどを共同利用して撮影した際に評価されるようになった。今後は、中核病院に高機能のモダリティーが導入され、かかりつけ医は検査紹介という形で利用するケースが多くなる。紹介状のやり取りにも今後対応していく」(コニカミノルタジャパン)。発売時期は未定だが、「年内のなるべく早い時期にリリースしたい」(同)考えだ。