GEヘルスケア・ジャパンは2016年4月15日、膝関節周りの骨密度測定に対応できるX線骨密度測定装置「PRODIGY Fuga」を発売した。「2016 国際医用画像総合展(ITEM 2016)」に出展した。

展示したPRODIGY Fuga
展示したPRODIGY Fuga
[画像のクリックで拡大表示]

 従来のX線骨密度測定装置は、大腿骨や腰椎、腕の骨密度測定を主なターゲットとしていた。そのまま膝関節に適用しても、骨の量や形状が違うために十分な精度の測定ができなかったという。今回は「臨床現場からのニーズを受けて」(GEヘルスケア・ジャパン)、膝関節周りの骨密度測定に適したアプリケーションを搭載した。

 昨今、高齢化に伴って、膝関節の不調を訴える人が増えているという。膝関節がすり減って痛みを伴うような場合、人工関節置換術が選ばれることがある。ただし従来は骨密度を考慮せずX線画像だけで治療計画を立てることが多く、骨粗しょう症などの影響で術後に骨を負傷するケースが生じていた。同社は今回の製品が、膝関節の不調の診断に加え、治療方針の決定に寄与するとみている。