X線CT装置やPETなどの画像診断装置から得られる照射線量や検査数などの情報をクラウドサーバーに蓄積。ビッグデータとして解析し、稼働条件の最適化などにつなげる。ドイツSiemens Healthcare社日本法人のシーメンスヘルスケアは2016年4月、そんなサービス「teamplay」の提供を日本で開始する。医療機関の業務効率改善につながることを訴求したクラウドサービスだ。

画像診断の情報をクラウドに集積しビッグデータ解析
画像診断の情報をクラウドに集積しビッグデータ解析
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 画像診断装置で得られる医用画像はそのヘッダー情報として、照射線量(ドーズ量)や単位時間当たりの検査数などを含む。これらの情報を「見える化して提供する」(シーメンスヘルスケア)のが今回のサービス。装置や検査部位ごとのドーズ量や検査数などを収集。施設内の画像診断装置をどのような条件で利用しているかや、どれだけ有効に活用できているかをモニタリングし、稼働条件を最適化する。

 クラウド基盤に米Microsoft社の「Microsoft Azure」を採用。データ収集のハブとなる「teamplay receiver」を医療機関に置き、画像診断装置やPACS(医用画像管理システム)から情報を自動的に吸い上げてクラウドに蓄積する。蓄積したデータはクラウドにつながるさまざまな端末で閲覧できる。データは暗号化され、秘匿性は保たれるという。