血流量を測れるイヤホンを披露。測定結果はタブレット端末に表示
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展示パネル
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 京セラは、皮下組織内の血流量を測定できる光学式センサーを開発し、「MEDTEC Japan 2017」(2017年4月19~21日、東京ビッグサイト)に参考出展した。ウエアラブル機器などに搭載することで、自律神経や血圧の調整機能、熱中症や脱水症状などを可視化できる。2018~2019年の商用化を目指す。

 血流量はレーザードップラー法で測る。レーザー光を皮膚に照射し、皮膚組織と血球からの散乱光をフォトダイオードで受光。その周波数スペクトルを解析することで、血流量を算出する。独自の実装技術などにより、3.2mm×1.6mm×0.9mmという小型サイズと、高い感度および信頼性を両立した。

 血流量からどのような指標を評価できるかについて、大学と協力して研究を進めている。睡眠の質やマッサージの効果などの指標に注目しているという。

 血流量は「耳の中やおでこで測ると、高精度に測りやすい」(京セラのブース説明員)。そこで展示ブースでは、開発したセンサーをイヤホンに搭載した例を紹介。音楽を聴きながら、体調やリラックス度をチェックするという利用形態を提案した。