参考出品したb-chatの画面(写真左)
参考出品したb-chatの画面(写真左)
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 横河医療ソリューションズは、「2017国際医用画像総合展(ITEM 2017)」(2017年4月14~16日、パシフィコ横浜)において、画像診断医や臨床医、放射線技師などが検査画像を基にチャット形式でコミュニケーションする「b-chat」(仮称)を提案、参考出品した。

 b-chatは、カンファレンスや教育用資料を作成する際の支援ツールであるShadeQuest/bookを機能拡張したアプリケーション。bookの機能は、画像診断医が読影・所見レポートを作成する際に、カンファレンスや研究に必要な検査画像、ドキュメントなどを簡単に収集しストックして活用できるもの。

 b-chatは、これらの機能に画像診断医同士、あるいは臨床医や放射線技師などの間で、SNSのタイムラインのような形式でメッセージをリアルタイムでやり取りできるツール。類似症例の提供、質問、意見交換などに利用することを想定しているという。ShadeQuestシリーズとの連携も可能で、所見・画像情報データを幅広く利用できる。

 類似症例を提示するときなどは、検査画像のクリップ、PDFやPowerPointなどファイルも添付できる。また、ShadeQuest/Reportの所見レポート中のコメントをマーカーで選択し、ドラッグ&ドロップで検査画像に貼り付ける画像タグという機能を使い、自身が持つ症例にそのタグ付けした検査画像を貼り付けて送信することもできる。

 チャットメンバーは個人対個人のほか、グループ作成もでき、グループメンバー間での利用も可能。「従来、電話などで、○○患者さんの何日の検査画像の△枚目・・・といったことを言葉で伝え、ビューアで閲覧してもらい相談するなど煩雑さあった。b-chatを使えば、クリップした検査画像を貼り付けるなど簡便なやり取りが可能になる。今回の展示会では、どのような有用性があるか、放射線科の先生方にヒヤリングすることが目的」(企画開発部の岡本和人氏)という。