「ほぼすべてのユニットを刷新」

 開発に当たっては「ほぼすべてのユニットを刷新した」(東芝メディカルシステムズ CT事業部 CT開発部の信藤康孝氏)。X線検出器では、画素寸法を従来の0.5mm×0.5mmから0.25mm×0.25mmに縮小。X線管では、X線を発生させる電子ビームを収束させる技術を使い、X線の焦点寸法を従来の0.9mm×0.8mmから0.4mm×0.5mmに縮小した。撮影時のブレを抑えるために寝台の天板振動を従来比1/2以下に抑えたり、画像再構成ユニットの処理能力を従来比5.3倍に高めたりする改良も加えている。

X線検出器の画素寸法を縮小
X線検出器の画素寸法を縮小
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 本体価格は2億円(構成による)。主に大学病院やがんセンターなどの専門医療機関向けに販売する計画で、既に国内6施設へ納入済みである。