医用画像診断装置に関する国内最大規模の展示会「2017 国際医用画像総合展(ITEM 2017)」が2017年4月14日、パシフィコ横浜(横浜市)で開幕した。国内外の医療機器メーカーが多数出展し、画像診断装置を中心とした最新の製品や技術を紹介する。会期は同月16日までの3日間。
展示会場で大きなブースを構えている1社が、2016年12月にキヤノングループ入りした東芝メディカルシステムズ。2018年初頭をメドに、社名を「キヤノンメディカルシステムズ」に改めることから、「東芝メディカルシステムズ」としては今回が最後のITEM出展となる(関連記事:「我々は何者か」、キヤノン入りした東芝メディカル社長に聞く)。
今回は東芝メディカルシステムズとして出展しているが、展示ブースには大きく「キヤノングループ」と表示。キヤノン傘下で新たなスタートを切ったことを宣言している格好だ。展示期間中には、キヤノン代表取締役会長CEOである御手洗冨士夫氏のブース視察も予定されている(関連記事:キヤノン御手洗会長、東芝メディカル買収を語る)。
同じく大きなブースを構えるフィリップス エレクトロニクス ジャパンやGEヘルスケア・ジャパンもそれぞれ、このほど新社長が就任したばかり。今回のITEMは、新たな船出の方向性を打ち出す場となりそうだ。
フィリップス エレクトロニクス ジャパンは2017年3月に堤浩幸氏が代表取締役社長に就任。医療とICTを融合させた「ヘルステック」領域への展開に意欲的な姿勢を見せている(関連記事:フィリップス新社長「ヘルステックで業界首位に)。
GEヘルスケア・ジャパンは、2017年2月に多田荘一郎氏が代表取締役社長兼CEOに就任。これまで医療分野とは関係が薄かった「他業界」とのパートナーシップを意欲的に進める意向を示している(関連記事:他業界とのパートナーシップを」、GEヘルスケアの多田新社長)。
この他、シーメンスヘルスケアは「デジタルヘルスサービス」と銘打つサービスの展開を表明するなど、各社ともに従来の画像診断装置の分野にとどまらない戦略を明確にしている(関連記事:シーメンス、「デジタルヘルス」を冠したサービス)。日経デジタルヘルスでは、今回のITEMのレポートを特設サイトに順次掲載していく。