Valeo社が開発した低価格レーザー。検知角60度。60度を16分割して障害物の位置を検知する。従来より、高精度に把握できる。
Valeo社が開発した低価格レーザー。検知角60度。60度を16分割して障害物の位置を検知する。従来より、高精度に把握できる。
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 フランスValeo社は2016年5月25日に横浜市で開幕した「人とくるまのテクノロジー展2016」で、自動ブレーキ向けの赤外線レーザーを出展した。障害物を検知するための構造として可動部がなく、低コスト化したのが特徴。軽自動車でも搭載できるレベルにコストに抑えたという。他社製品に比べても、障害物の位置を高精度に検知できるようにした。採用は決まっていないが、2018年に量産可能だ。

 水平方向の検知角は60度で、レーザーの照射距離は最大100m。先行車や自転車、二輪車などを障害物として検知できる。歩行者や自転車かなど、特定のものとして認識する機能までは備えない。先行車であれば60~70m程度まで、歩行者であれば40mまでのものを検知できる。レーザーの発信部は1個で60度全体に照射するが、受信部が16個に分かれており、約4度のエリアごとに障害物があるかどうかを判定する。カナダLeddartech社のレーザー技術を活用して開発した。