トヨタ自動車は、新設計手法「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」を世界最大の自動車市場にも展開する。日米欧の先進国市場のみだったTNGA対応車の開発・生産を、中国市場にも広げる計画を明らかにした。

 「上海モーターショー2017」(一般公開:4月21~28日)の開幕を目前に控える2017年4月18日、トヨタは中国・上海で記者発表会「TNGAナイト」を開催した。その名の通り、TNGAに対応した中国市場に導入することを宣言するものだった。

2台のコンセプト車を発表

 TNGAは、2015年12月に発売した「プリウス」から導入している車両設計・開発手法である。現在では、小型SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「C-HR」や中型セダン「カムリ」、大型セダン「レクサスLS」などにも使われている。

 今回のTNGAナイトでは、中国市場での発売を想定した2台のコンセプト車を初めて披露した(図1、2)。小型SUVのコンセプト車「丰巢WAY」はC-HRの兄弟車といった雰囲気だ。中型セダンのコンセプト車「丰巢FUN」はカムリと体格が近い。

図1 小型SUVのコンセプト車「丰巢WAY」
図1 小型SUVのコンセプト車「丰巢WAY」
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図2 中型セダンのコンセプト車「丰巢FUN」
図2 中型セダンのコンセプト車「丰巢FUN」
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