米General Electric(GE)社は、金属3Dプリンターや自走式の配管検査ロボットなどを「Hannover Messe 2017」(2017年4月24~28日、ドイツ・ハノーバー)に出展する。報道機関向けの事前説明で明らかにした。同展示会の主要テーマである産業用IoT(IIoT:Industrial Internet of Things)でGE社といえば、IIoTプラットフォーム「Predix」などITのイメージが強いが、同展示会への2回目の出展となる今回はリアルの世界にも寄せてきた。

Concept Laser社の金属3Dプリンター
Concept Laser社の金属3Dプリンター
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 金属3Dプリンターは、2016年10月に買収を発表したドイツConcept Laser社のものである(日経ものづくりの関連記事)。社名が示す通り、レーザービームによって金属粉末を溶融し、積層造形する。今回は航空機向け部品などを展示していた。あるアセンブリーの事例では、20部品で構成されていたのを一体化した上で、25%の軽量化を実現したという。対応している金属の種類は、鋼材やアルミニウム合金、チタンなどである。GE社はかねて航空機部品などへの金属3Dプリンティングの適用を積極的に進めており、今後もその動きを加速させるという。

従来工法から金属3Dプリンティングに置き換えた事例
従来工法から金属3Dプリンティングに置き換えた事例
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Concept Laser社の3Dプリンターで作製したサンプル
Concept Laser社の3Dプリンターで作製したサンプル
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Concept Laser社の3Dプリンターで作製したサンプル
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Concept Laser社の3Dプリンターで作製したサンプル
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Concept Laser社の3Dプリンターで作製したサンプル
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Concept Laser社の3Dプリンターで作製したサンプル