2016年4月25~29日にドイツ・ハノーバーで開催される、世界最大級の産業技術の展示会「Hannover Messe 2016」をレポートする。
Hannover Messe 2016
2016年4月25日~29日、ドイツ・ハノーバーで開催
目次
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ロームがIndustrie 4.0ではなくIICを選んだ理由
ロームは、2016年4月25~29日にドイツ・ハノーバーで開催した「Hannover Messe(ハノーバーメッセ) 2016」に出展した。同社がハノーバーメッセに出展するのは初めてという。出展の理由と、今後の欧州での販売戦略をローム 取締役 LSI商品開発本部 本部長の飯田淳氏に聞いた。(聞き手…
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「匠の技をIoTで支援」、IVIが日本流をドイツでアピール
「人間が中心となる製造業の新しい時代がIoTによってもたらされる」日本発のIoTに関する企業間連携を促進する団体「インダストリアル・バリューチェーン・イニシアチブ(IVI)」の理事長を務める法政大学デザイン工学部システムデザイン学科教授の西岡靖之氏が「Hannover Messe 2016」にて講…
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ものづくり企業だからこそ作れるダッシュボードがある
富士通が考えるスマート工場の「見える化」ツール
製造現場のデータを集めて、分析結果を次の一手に生かす――。そんな“スマート工場”の実現に欠かせないものの1つが、多様な情報を一覧表示するための「ダッシュボード」だ。「Hannover Messe 2016」でも、各社のブースで多くのダッシュボードを見掛けた。外見からはどれも大きな差はないように思える…
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「人に当たっても大丈夫」、安全第1の協働ロボットが登場
安全のためのセンサーを搭載せずとも、人との協働が可能だとするロボット「BioRob Lightweight Robot(BioRob)」が「Hannover Messe 2016」で展示されていた(図)。開発したのはドイツBionic Robtics社である。
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協働ロボを活かす”見えない“防護柵、ドイツ企業3社が展示
協働ロボットをより安全に利用するために、センサーなどを利用して見えない防護柵をつくる。そんなコンセプトの安全システムを「Hannover Messe 2016」で複数の企業が出展した。
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指導役は機械? 状況を自動認識する「スマート作業台」
新人作業者の教育は、ベテランではなく機械の役割になる時代が来るかもしれない――。ドイツMiniTec社は、自動で状況認識や作業指示をする“賢い”作業台を「Hannover Messe 2016」で展示した。工場における作業者のトレーニング用途を想定している。この作業台では、全体の様子をカメラで撮影し…
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人間中心の組み立て工場、ハノーバーに現る
ドイツSEW-Eurodrive社が展示
ギアやギアモーターを手がけるドイツSEW-Eurodrive社が、「Hannover Messe 2016」で人間中心の工場を見せた。同社のギアモーターの組み立て工程を模したもので、既に自社内で展開済みという。
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センサーから生産システムへ、ビジネスモデルを進化させる
従来の事業領域を越えようとするSICK社の提案
IoT(Internet of Things)や「Industrie 4.0」(インダストリー4.0)によって、製造業のビジネスモデルが変わる――。「Hannover Messe 2016」(2016年4月25~29日、ドイツ・ハノーバー)では、従来の事業領域を越えようとする提案も多くみられる。例え…
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パナソニックとSiemens、スマートファクトリーで協業
電子機器製造のFA規格開発に向けてHannover Messeで覚書に調印
パナソニックと独Siemens社は、電子機器製造のファクトリーオートメーション(FA)のデジタル化に向けて連携していく。「Hannover Messe 2016」において覚書に調印したと発表した。電子機器製造の生産性や品質向上に向けて、工場全体を統合管理するためのFA規格の開発に向けて協力する。
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1周すると全ての加工が終わる卓上型の自動化生産システム
ループ状のベルトコンベヤーに生産ラインを構築
ワークがベルトコンベヤーを1周すると全ての加工が終わっている――。そんな卓上型の自動化生産システムを「Hannover Messe 2016」(2016年4月25~29日)に出展していたのは、ドイツFesto社だ。工程の入れ替えが容易でフレキシブル性の高い生産システムとして販売するという。
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小さなセルで利用可能なKUKAの小型産業ロボット
ドイツKUKA社は、2016年秋に発売予定の小型産業用ロボット「KR3 AGILUS」を「Hannover Messe 2016」(2016年4月25~29日、ドイツ・ハノーバー)で展示した(図)。
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協働ロボYuMi、ドイツの大手自動車部品メーカーが試験導入
スイスABB社が「Hannover Messe 2016」の同社ブースで行われた報道関係者向けの発表会で、同社の協働ロボット「YuMi」をドイツの自動車部品メーカーが試験的に導入していると発表した(図1)。
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工場IoT化のコンセプトに合致、トヨタがEtherCATを採用
センサー大量設置を見据えて省配線技術に着目
トヨタ自動車は、工場のIoT化に向けてフィールドネットワークの標準として「EtherCAT」を採用する。EtherCATはドイツ発のオープン・フィールドネットワークで、特に工作機械などにおいて広く普及している。「トヨタ自動車が考えるIoT化のコンセプトを実現できる技術」(同社先進技術開発カンパニー…
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外装パーツで産業用ロボを“協働ロボ”に、Boschが披露
一般的な産業用ロボットを人と協働できるロボットに仕立て直す。ドイツRobert Bosch社は、ドイツのハノーバーで開催されている「Hannover Messe 2016」でそんなコンセプトの製品を披露した(図1)。
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モバイルロボットが動き回る無人工場
ドイツの大手産業用ロボットメーカーのドイツKUKA社が、人との協働が可能な移動ロボット「KUKA Mobile Robotics iiwa(KMR iiwa)」を用いた、工場の現場をイメージしたデモスペースを「Hannover Messe 2016」に用意している(図1)。
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3D形状を作るのは賢いコンピューターにお任せ
オバマ大統領も絶賛した「ジェネレーティブ・デザイン」
仕様を決めるだけで、コンピューターが“勝手に”3D形状を作り上げる――。そんな夢のようなことを可能にするのが、「ジェネレーティブ・デザイン」と呼ばれる設計手法だ。米Autodesk社は、このジェネレーティブ・デザインによる成果物を「Hannover Messe 2016」(2016年4月25~29日…
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ロボットとウエアラブルが協働、手袋で遠隔操作
手袋をつけた人が遠隔操作するロボットが「Hannover Messe 2016」のドイツKUKA社のブースの一角に展示されていた(図1)。
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誰もがスマート工場を体感、コニカミノルタのIoT技術
メガネ型ディスプレーや3Dレーザーレーダーを活用
メガネ型ディスプレーに表示された作業指示に従って、来場者がレゴブロックを順番に組み立てる――。「Hannover Messe 2016」(2016年4月25~29日、ドイツ・ハノーバー)のコニカミノルタのブースで見られる光景である。同社は、自社の光学機器などを活用したスマート工場向けのIoTソリュー…
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インダストリー4.0がもたらす「予知保全4.0」
「Industrie 4.0」(インダストリー4.0)でメンテナンスも「4.0」になる――。「Hannover Messe 2016」(2016年4月25~29日、ドイツ・ハノーバー)では、「Predictive Maintenance 4.0」(予知保全4.0)と称する特別コーナーが設けられ、設備…
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現実の工場で「人とロボットの協働」、VW社が導入へ
ヴォルフスブルグ本社工場の「Golf」「Golf Sportsvan」の生産ラインに適用
ドイツVolkswagen(VW)社は、人とロボットの協働生産システムを「Hannover Messe 2016」(2016年4月25~29日、ドイツ・ハノーバー)で公開した。2週間後にヴォルフスブルグの本社工場で導入する予定だ。まずは「Golf」や「Golf Sportsvan」といった主力車種の…