マツダは2016年4月25日、新型クロスオーバーSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)の「CX-4」を初公開した(図1)。世界に先駆けて、中国で同年6月に販売を開始する。既に、中国長春市の車両生産委託会社である一汽乗用車で製造を開始している。価格は今後公表する。
「中国におけるマツダブランドのさらなる成長を担う商品としてお披露目するのがCX-4だ。SUV需要の旺盛な、この中国から導入する」。マツダは同日、「北京モーターショー2016」の会場で記者発表会を開催。その壇上で、同社取締役専務執行役員の稲本信秀氏はこう語った(図2)。世界戦略車の初披露の場として中国を選んだのは今回が初めてである。
CX-4は、2015年9月に開催された「フランクフルトモーターショー2015」で公開したコンセプト車「越 KOERU」の市販モデルとなる。「Exploring Coupe」というコンセプトのもとで開発した。
同社のデザインコンセプト「魂動(こどう)」をベースに、「躍動感と生命力に溢れるデザインや、大径タイヤと大地を踏みしめるような力強いスタンス、クーペのようなキャビンを組み合わせて際立つ存在感を実現している」(稲本氏)という(図3、4)。