トヨタ自動車は、2018年に中国市場に2車種のプラグインハイブリッド車(PHEV)を投入すると発表した。「カローラ」と、派生車の「レビン」にPHEVモデルを設定する。中国で現地生産する予定だ。「北京モーターショー2016」の開幕を前日に控える2016年4月24日に、トヨタが開催した記者発表会で明かした。

図1 PHEVの中国投入計画を発表するトヨタ専務役員で中国市場を統括する大西弘致氏
図1 PHEVの中国投入計画を発表するトヨタ専務役員で中国市場を統括する大西弘致氏
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 中国では今、「新能源車(新エネルギ車)」と呼ばれるPHEVと電気自動車(EV)の販売台数が急拡大している。今回、中国市場における量販車種であるカローラとレビンにPHEVモデルを設定したことに対して、同社専務役員で中国市場を統括する大西弘致氏は「我々の中国市場に向けた意気込みの表れ」と述べた(図1)。

 トヨタがPHEVとして投入済みの車両は、2012年1月から日米欧で販売している「プリウスPHV」のみ。2016年3月時点での累計販売台数は約7万5000台と苦しんでおり、2016年秋からは改良した新型「プリウスPHV」を投入してテコ入れを図る。