薬剤師のリソースを有効活用

 ミナカラからは「代表取締役薬剤師」というユニークな肩書きを持つ、喜納信也氏が登壇した。同社が手掛けるのは、処方薬や市販薬をインターネットで購入できるサービス。処方薬を購入する場合は、スマートフォンなどのカメラで処方箋を撮影する。

ミナカラの喜納氏
ミナカラの喜納氏
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 薬剤師が利用者の自宅まで薬を届け、服薬指導なども提供する点がサービスの大きな特徴だ。薬の購入前後に、薬の選択や服薬に関する疑問や不安を薬剤師に相談することもできる。これらによって「アドヒアランスの向上や医療業務の効率化につなげる」(喜納氏)。

 このサービスでは、処方薬や市販薬をアプリ上でまとめて登録・管理することが可能だ。服薬内容や指導内容を家族間などで共有できるようにすることで、より効果的な服薬管理につなげる。

 薬剤師の資格を持っているにも関わらず、薬局などに勤務していない非稼働状態の薬剤師は少なくないと喜納氏は話す。そうした薬剤師が「在宅で医療に貢献する」(同氏)ことにもつなげたい考えだ。