年内に50タイトル以上を発売

――PS VRの発売時期が2016年上半期から10月に遅れた。

 技術的な課題などがあって遅れたわけではない。ローンチ時にきちんとまとまった台数を出荷できるように10月にした。世界中でPS VRをプロモーションしてきたが、予想以上に反響が大きい。正直、ここ1年くらいのVRの盛り上がり方に驚いている。そのため、より十分な台数が必要になると考え、10月にずらしたまでだ。PS4の発売のときのように、発売当初から、さまざまな国や地域で販売を始めたいと考えている。

 10月に延期した理由にはPS VR対応タイトルを増やすためというのもある。2016年内で対応ゲームが50タイトル以上発売される。PS VR専用のタイトルもあれば、サブコンテンツ(ミニゲーム)のような形でPS VRに対応するなど、さまざまな形態がある。PS VR対応コンテンツの開発に取り組んでいるディベロッパーは既に230を超えている。

――競合他社に比べたPS VRの強みは?

 VRはゲームとの親和性が非常に高いと考えている。ゲームのようなCGを表示するのに適する。プレイステーションは長年、ゲームのプラットフォーム(基盤)として活動してきた。VRにとって親和性が高いゲームでの豊富な知見や経験が、大きな武器である。

――PS4の実売数は3600万台を超えており、4000万台に手が届くところまで来ている。その10%、400万台が売れるのではないか、という予測がある

 我々もそのくらいの数字を目標にしている。PS VRがPS4の販売をけん引することも期待している。