経済産業省は2017年3月3日、「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2017」を東京都内で開催した。次世代のヘルスケア産業の担い手を発掘・育成することを目的に、新たなビジネス創造に挑む企業・個人を表彰するイベントで、2016年に続く2回目の開催である(関連記事1)。

 同日開催したイベント「ヘルスケア産業の最前線2017」の第3部として実施した。挨拶に立った経済産業省 商務情報政策局 商務情報政策統括調整官の吉本豊氏は「重症化してからの治療ではなく、早期の診断や治療の重要性が増している中、この領域に挑む事業者が増えてきた。今回のコンテストには昨年の2倍以上の応募があった」と述べた。2016年3月開催の「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2016」の応募企業が54社だったのに対し、今回は122社が応募した。

ファイナリスト6社が登壇
ファイナリスト6社が登壇
[画像のクリックで拡大表示]

 各社が提案するビジネスを「社会的課題の解決に資するインパクト」「成長性&将来性」「新規性&革新性」という3つの基準で審査。3日のイベントでは、書類と対面による事前審査を通過したファイナリスト6社がプレゼンテーションを行い、グランプリ(最優秀賞)を競った。

 登壇したのはエルピクセル、ヘルスグリッド、トリプル・ダブリュー・ジャパン、O:(オー)、リクルートライフスタイル、メドレー。審査はヘルスケアビジネスへの造詣が深い13人の審査員が担当し、各社のプレゼン後にはサポーター企業24社が札を上げて事業支援の意思を示した。