ISSCC 2016
2016 IEEE international Solid-State Circuits Conference、2016年1月31日~2月4日に米国サンフランシスコで開催
目次
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有線通信の高速化が進む、50Gビット/秒を超えたトランシーバー
「ISSCC 2016」(2016年1月31日~2月4日、米国サンフランシスコ)の有線通信分野では、これまで停滞気味だった高速化が進み、50Gビット/秒を超えるトランシーバーや個別回路技術の発表が印象的だった。低消費電力化では、高速化との両立を目指した新しい回路技術に加えて、高速オン/オフ機能による…
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すべての腕時計をGPS対応へ、ソニーが大きく前進
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メディカル、セキュリティー、画像認識向けの先端技術が多数登場
ISSCC 2016(2016年1月31日~2月4日、米国サンフランシスコ)のTechnology Directions分野のセッションでは、メディカル、セキュリティー、画像認識といったアプリケーション向けに、最先端の回路・システム技術が多数登場した。
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過去最高記録が相次いだメモリー、768Gビットの3D NAND登場
「ISSCC 2016」(2016年1月31日~2月4日、米国サンフランシスコ)のメモリー分野は、NANDの大容量化・微細化、SRAMの微細化、およびDRAMの高バンド幅化が着実に進展し、過去最高記録の更新が相次いだ。こうしたメモリーの「正常進化」に加えて、車載向け高信頼混載フラッシュマクロなどのア…
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Samsungが10nm FinFETベースの128MビットSRAM
「ISSCC 2016」(2016年1月31日~2月4日、米国サンフランシスコ)のメモリー分野では、セッションは3つあった。1つのセッションは不揮発メモリーをテーマにしていた。残り2つは、それぞれSRAMとDRAMがテーマである。以下にSRAMセッションおよびDRAMセッションの講演を紹介する。
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IoTを担う無線通信技術、低電力化で競う
「ISSCC 2016」(2016年1月31日~2月4日、米国サンフランシスコ)のセッション26「Wireless for IoE」では、今後のIoEを担う低電力の無線技術が続々紹介された。あらゆる機器を無線で接続することを期待して、低電力の送受信機がBluetooth Low EnergyやWiF…
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5Gを見据えた新しい切り口のPLL、米Oregon State大学が発表
「ISSCC 2016」(2016年1月31日~2月4日、米国サンフランシスコ)では、RF分野で3つのセッションが設けられた。各セッションの目玉の講演を紹介する。
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撮像素子のセッション、日本勢が強さを維持
「ISSCC 2016」(2016年1月31日~2月4日、米国サンフランシスコ)の撮像素子のセッション(セッション6の「Image Sensors」)では、全9件中、日本勢の発表が6件を占めた。昨年の8件中5件に続き、日本勢は好調を保っており、改めて同分野での日本の強さを示す形となった。
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電力や発熱と闘うハイエンドプロセッサー
「International Solid-State Circuits Conference(ISSCC)」のセッション4「Digital Processors」では、高性能プロセッサーに関する3件などの発表があった。約500人の聴講者が詰めかけ、議論が活発に行われた。プロセッサーの高性能化に対する…
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学習・認識機能を備えた次世代プロセッサー、日米韓の大学が競演
IT企業にとどまらず、多くの企業が研究所を設立し、人工知能の研究・開発に注力している。Internet of Everything(IoE)によるインテリジェントな社会を実現するためには、学習・認識機能などを備える高性能かつ低電力なICが欠かせない。「ISSCC 2016」(2016年1月31日~2…
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ハイブリッド型が目白押し、データコンバーター
「ISSCC 2016」(2016年1月31日~2月4日、米国サンフランシスコ)のデータコンバーターの2つのセッションには、それぞれ500人前後の聴講者が詰めかけた。例年と変わらず関心の高さが窺える(うかがえる)。今年のデータコンバーターの発表の特徴は2つ。1つは異なるアーキテクチャーを融合したハイ…
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デジタルPLLの特性を改善するアイデアが続々
「ISSCC 2016」(2016年1月31日~2月4日、米国サンフランシスコ)のセッション19「Digital PLLs」では、デジタルPLLの特性を改善するアイデアの発表が相次いだ。この分野は昨年のISSCCでも多くの聴衆を集めたが、今回も平均400名の聴衆が詰めかける人気のセッションとなった。
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IoT向けデジタル回路、低電力化で活発な議論
「ISSCC 2016」(2016年1月31日~2月4日、米国サンフランシスコ)のセッション8「Low-Power Digital Circuits」では、今回のISSCCのテーマである「Silicon Systems for The Internet of Everything」を実現する8つのデ…
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受信電波を電源に起動、ビーコンIoTに革命
「ISSCC 2016」(2016年1月31日~2月4日、米国サンフランシスコ)では、受信した電波を電力に変換することによって無電源で起動するICの発表があった。スマートフォンとセンサー信号などをやり取りするIoT端末のビーコンへの応用を想定している。BLE(Bluetooth Low Energ…
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動作時電力の削減に再び脚光
2016年2月4日まで開催された「ISSCC 2016」(米国サンフランシスコ)では、基調講演の前夜に企画されたイブニングセッションの1テーマが「Computing Architectures Paving the Path to Power Efficiency」だった。半導体の消費電力削減を切…
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広島大学がテラヘルツ波で32値QAM、逓倍器がミキサーに
広島大学 先端物質科学研究科 半導体集積科学専攻 教授の藤島実氏の研究室は、無線周波数が275G~300GHzの、テラヘルツ波とも呼ばれる電磁波を5GHz幅ごとに32値QAM(直交振幅変調)で変調して1チャネルで17.5Gビット/秒の無線伝送が可能な送信ICの開発に成功した。
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KAISTがRNNで歩行者の動きを予測、運転のリスクを評価
韓国の大学Korea Advanced Institute of Science and Technology(KAIST)は、自動車の運転支援システム(ADAS)で、物体認識用の回路、人工知能で物体の動きを予測する回路、そして交通事故のリスクを評価する回路などを、4mm角のSiチップ上に集積した…
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CNN専用チップ、NVIDIAなどがGPUの改良で開発
米Massachusetts Institute of Technology(MIT)と米NVIDIA社は、畳み込みニューラルネット(CNN)の専用IC「Eyeriss」を開発し、 半導体集積回路の国際学会「ISSCC 2016」で発表した。
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IoT機器の低電力化・小型化・エネルギー供給の自立化に向けたアナログ回路技術が相次ぐ
「ISSCC 2016」(2016年1月31日~2月4日、米国サンフランシスコ)のアナログ分野の3セッション(Session 5、12、21)における発表から、アナログ回路分野の技術トレンドについて報告する。今回のISSCCの学会テーマが「Silicon Systems for Internet o…
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ミリ波技術、記録を塗り替える発表が相い次いだ
米サンフランシスコで開催中の「ISSCC 2016」(2016年2月4日まで)のセッション13「Wireless Systems」では、レーダーやミリ波大容量通信を含めた最新の無線技術が集められた。60GHz近辺をはじめ、広い周波数帯域を持つミリ波での送受信技術は次世代の無線通信の候補として注目され…