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HOMEエレクトロニクス電子デバイスnano tech 2016 > 「ここまで大学でやるのか」、山形大の有機デバイス開発

nano tech 2016

「ここまで大学でやるのか」、山形大の有機デバイス開発

鵜飼育弘のPrintable Electronics/nano tech展示会レポート(4)

  • 鵜飼 育弘=Ukai Display Device Institute 代表
  • 2016/02/17 16:50
  • 1/6ページ

1. はじめに

 「Printable Electronics 2016」と「nano tech 2016」の展示会からグリーンプロセス関係のトピックスを紹介するシリーズ。第4回は、Printable Electronics展で披露された山形大学「有機薄膜デバイスコンソーシアム」の取り組みと成果について報告する。

2. フレキシブル基板やITO代替技術に進展

2.1 開発テーマと主な研究内容

 山形大学の有機薄膜デバイスコンソーシアムでは、「有機エレクトロニクス用ITO代替透明電極付きフレキシブル基板の実用化開発」を目標に、以下の3テーマに関して産学連携で開発を進めている。

(1)有機EL、有機太陽電池、有機TFTなどの有機エレクトロニクスデバイスに適用できるフレキシブル基板の開発(超薄板ガラス、高性能ステンレス箔、プラスチックフィルム)
(2)従来の一般的な透明電極であるITOに替わる透明電極の開発とフレキシブル基板への適用(塗布材料、蒸着材料)
(3)ロール・ツー・ロール(R2R)生産要素技術の開発(4台の独自R2R装置(ロール幅30cm)

 参加企業は21社で、装置メーカー、部材メーカーなどが参画している 。このコンソーシアムは2013年度および2014年度の産学連携イノベーション促進事業に採択された。開発期間は2013年4月1日から2016年3月31日までである。

2.2 コンソーシアムの特徴

 このコンソーシアムの特徴は、以下の4つにまとめられる。

(1)異なる分野の会社が共通の目標に向けて集結
  ・基材メーカー、材料メーカー、装置メーカー、デバイスメーカーなど
(2)山形大学がコンソーシアムを主導
  → 企業出身の大学教職員が中心となってコンソーシアムを推進
(3)独自のロール・ツー・ロール装置を導入
(4)被災地域との連携、震災復興への貢献
  → 被災地企業・公的機関・団体などとの連携推進

 研究開発の推進を“象牙の塔”の研究者ではなく企業出身者が進めていることが、どこかの国立研究所と大きく異なり、「ビジネス展開をする」という大きな志が感じられる。

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