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embedded world2017

第4のMCUが登場、ルネサスがIoT向けSynergyを拡張

  • 小島 郁太郎
  • 2017/03/16 07:42
  • 1/2ページ

 ルネサス エレクトロニクスは、IoT(Internet of Things)機器向けマイコンなどからなる「Renesas Synergyプラットフォーム」(以下、Synergy)を拡張し、ドイツ・ニュルンベルクで開催中の「embedded world 2017」(3月14日~16日)で披露した(ニュースリリース1)。ソフトウエアを強化したり、マイコンを追加したりした。

Mohammed Dogar氏 日経テクノロジーオンラインが撮影。
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 ブースで話を聞いた独Renesas Electronics Europe社のMohammed Dogar氏(Senior Manager, Industries & Communicates Business Group Multi-Market Solutions MCU/MPU Solution Marketing)によれば、今回の主な機能拡張は次の3つである。第1が「Synergy Software Package(SSP)」と呼ぶベースソフトウエア群をバージョン1.20に更改したこと(関連記事:サービス起点のIoT機器開発を実現、ルネサスが「Synergy」の出荷を開始)。この更改に伴い、SSPのソフトウエア品質保証に関するドキュメントを2つ提供することになった。

 1つがすべてのSLDC(ソフトウエア開発ライフサイクル)プロセスの概要を説明した「Renesas Synergyソフトウェアクオリティハンドブック」で、もう1つが「Renesas Synergyソフトウェアクオリティサマリー」である。これらのドキュメントを利用することでユーザーは、品質保証の観点からユーザー自身の開発プロセスの認証を取得したり、それをドキュメント化するために必要な時間と手間を省くことができるという。

 Synergyの第2の拡張ポイントは、IoT機器にWiFi機能を容易に追加することを狙って「Renesas Synergy Wi-Fi フレームワーク」の提供を始めたこと。Renesas Synergy Wi-Fi フレームワークはSSPに含まれるソフトウエアである。このソフトウエアによって、Wi-Fiハードウエアを抽象化できる。ユーザーは、ハードウエアごとに異なるAPIをその都度学習しアプリケーションへ適用するという必要がなくなり、SSPに用意されたAPIを使うことで様々なベンダーのWi-Fiハードウエアを素早く評価し、適用することが可能になるという。

 まず、Renesas Synergy Wi-Fi フレームワークは、米Qualcomm社のWiFi用SoC「QCA4002」を搭載した中国Shenzhen longsys Electronics社のWiFiモジュール「GT202」をサポートする。今後、その他のWi-Fiチップやモジュールもサポートしていくという。

S5D9グループ評価用キット「PK-S5D9」 ルネサスの写真。
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 Synergyの第3の拡張ポイントは、マイコン「S5D9グループ」を発売したこと。SynergyマイコンのS5シリーズの最初の製品である。ルネサスは当初からSynergyマイコンとしてS1、S3、S5、S7の4シリーズを用意するとしていたが、今回のS5D9グループの発売によって4シリーズすべてで製品が登場したことになる。S5D9グループは120MHz動作の「ARM Cortex-M4」、2Mバイトのフラッシュメモリー、640KバイトのSRAM、TFT-LCDコントローラーなどを集積している。

 さらに、高度なセキュリティーの実現に向けて、暗号化ハッシュを拡張した暗号化回路、対称・非対称暗号キー、真のランダムナンバージェネレータ(TRNG)、特別なメモリー保護機能などを備える。S5D9グループは、SSPバージョン1.2.0で完全にサポートされる。また、S5D9グループ評価用キット「PK-S5D9」を順次提供していく。

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