東芝は、CeBIT 2017(ドイツ・ハノーバー、3月20日~24日)のジャパンパビリオンにブースを構えて、同社のIoT事業をアピールした。同社は2016年11月にIoTアーキテクチャーとして「SPINEX(スパインエックス)」を発表している(関連記事:東芝、IoT関連の売上倍増を目指す新アーキテクチャー)。

東芝のブース 日経テクノロジーオンラインが撮影。
東芝のブース 日経テクノロジーオンラインが撮影。
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 ブースの説明員によれば、同社は得意技術が活きるエッジに力を入れてIoT事業を展開しているという。例えば得意な技術としては、組み込み関連技術や産業現場の各種技術、研究所が中心に開発したAI技術などがあるとした。

 ブースにはSPINEXをベースにしたIoTシステムの例がいくつか紹介されている。Liイオン2次電池「SCiB」を利用して安定化を図った電力供給網や、AI技術を利用して効率化を図った半導体工場である。後者は東芝自身の半導体工場の事例で、装置が出力したビッグデータをAIで解析することで、欠陥の仕分けが34%向上、欠陥の同定が67%効率化したとのことだった。

「SCiB」を利用して安定化を図った分散型電力供給網 東芝のパネル。
「SCiB」を利用して安定化を図った分散型電力供給網 東芝のパネル。
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AI技術を利用して効率化を図った半導体工場 東芝のパネル。
AI技術を利用して効率化を図った半導体工場 東芝のパネル。
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