独Audi社のMarcus Kühne氏(Strategy Lead Immersive Technology)は、CeBIT 2017(ドイツハノーバー、3月20日~24日)のGlobal Conferenceに登壇し、「Audi VR - into the age of experience」というタイトルで講演した。インフォテインメントシステムにVRを搭載するのか、あるいは開発やテストで使うのかと想像して講演を聞いてみると・・・。

Marcus Kühne氏 日経テクノロジーオンラインが撮影。
Marcus Kühne氏 日経テクノロジーオンラインが撮影。
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 同氏によれば、クルマのディーラーにおける販売員と顧客のコミュニケーションは、ICT技術が発達したにもかかわらず、昔とあまり変わっていない。それでもAudiは他社より先を進んでいると言い、2012年から「Audi City」と名付けた新しいタイプのショールームを世界の何カ所で展開している。

映像や音、ICT技術を駆使したショールーム「Audi City」 スクリーンはAudiのスライド。
映像や音、ICT技術を駆使したショールーム「Audi City」 スクリーンはAudiのスライド。
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 都市部など十分なスペースがない場所で、映像や音、およICT技術をフル活用してクルマを紹介する。主に高級車の拡販に向けているという。2014年には大型スクリーン付きの個室の用意もはじめ、顧客の評判は良好なものの、Kühne氏としては満足のいくレベルになっていないという。