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HOMEクルマ車載部品CeBIT 2017 > クルマのボディーを軽量化、パナソニックがDDL溶接ロボット

CeBIT 2017

クルマのボディーを軽量化、パナソニックがDDL溶接ロボット

  • 小島 郁太郎
  • 2017/03/21 06:07
  • 1/1ページ

 パナソニックは、ドイツ・ハノーバーで開催中の「CeBIT 2017」(3月20日~24日)のジャパンパビリオンにブースを構え、「ドイツが進めるIndutrie 4.0に貢献する製品や技術」(同社)を展示した。

 ブースの展示はスマートシティーとスマートファクトリーに大別でき、前者では家庭用燃料電池システムなどを見せた。一方スマートファクトリーの目玉は、2台の6軸ロボットを使った「協調制御型のDDL溶接ロボット」である。

「協調制御型のDDL溶接ロボット」のデモ 左側のロボットのアームが溶接対象物をハンドリングする。右のロボットのアームにはDDLが付いている。両方のロボットが協調動作することで複雑な形状の対象物を溶接できる。日経テクノロジーオンラインが撮影。
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 2台のうち1台にはDDL(Direct Diode Laser)がアームの先端に取り付けてある。このDDLは、2017年1月2日に米TeraDiode社を買収することで得たものだという(当時のニュースリリース)。今回の協調制御型のDDL溶接ロボットによって、クルマの車体の重さを軽減したり、車体デザインの自由度が増したり、溶接に必要なエネルギーを削減したりすることが可能だとする。

 ブースの説明員によれば、車体生産には抵抗溶接やアーク溶接が広く用いられているという。しかし、抵抗溶接では、溶接部を電極で挟み込むための「溶接しろ」が必要だった。一方、溶接しろが不要なレーザー溶接では、一般的なYAGレーザーやCO2レーザーの波長が鉄系金属がよく吸収する波長帯とは異なるため、エネルギー効率が悪かった。またアーク溶接では、熱影響を受ける部分が広くて、自動車車体への採用が増えている高張力鋼への適用が難しかったという。

ブースのデモでは安全のために、右側のロボットにDLLの代わりに赤色レーザーを取り付けてある。赤色レーザーが左側のロボットが持つ対象物の溶接箇所に当たり(緑色の矢印の先)、左右のロボットが協調動作していることが分かる。日経テクノロジーオンラインが撮影。
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 こうした既存の溶接手法の課題を解決するのが、DDL溶接だとした。DDLは鉄系金属が良く吸収する波長帯のため、溶接スポットを小さくできる。これで、溶接間隔を小さくできたり、溶接エネルギー効率を高めたりすることが可能だという。さらに今回見せたデモのように、溶接対象をもう1台のロボットで協調ハンドリングすることで、複雑な形状の対象物に対しても溶接が可能になり、車体デザインの自由度が増すとした。

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