近未来のICT産業は、クラウドコンピューティングやビッグデータ、人工知能、IoTといった技術を基軸にして発展していく。この点を疑う余地はなくなってきた。これらの技術に関連したキーワードの一つに「ウエアラブル」がある。人と仮想空間の間をつなぐ機器として、スマートグラスやスマートウォッチなどが重要な役割を担っていくと期待されている。半導体デバイスや電子部品を供給するメーカーも、この市場に極めて高い期待を掛けている。

 ウエアラブル機器を一般消費者に普及させる上での起爆剤となると目されたApple社の「Apple Watch」が発売されてから半年以上が経過した。スマートウォッチの中では、断トツの販売台数を誇るものの、ブレイクと言える状況にはまだ至っていない。ウエアラブル機器の普及には、もうひと押しが必要であるように見える。

 今回のテクノ大喜利では、「俺のウエアラブル普及策」と題して、ウエアラブル機器の一般消費者への普及策を考えることを目的とした。各回答者に投げかけた質問は以下の通り。

【質問1】
ウエアラブル機器は、多くの一般消費者が当たり前のように購入する機器に育つと思いますか?

【質問2】
ウエアラブル機器を普及させる起爆剤となるキラーアプリケーションは何だと思われますか?

【質問3】
デバイスメーカーがウエアラブル機器関連で大きな事業機会を得るには、どのような市場を攻めたらよいと思われますか?

表1●回答のまとめ
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表1●回答のまとめ