黎明期の技術の中には、現在の価値観や文化、トレンドに照らし合わせて、違和感を感じるものも多い。今では、誰もが使うようになったパソコンも、登場した時には、「一般家庭にコンピューターを入れて、何に使うのか」といった反応が普通だった。だからこそ、その価値にいち早く気づいてビジネスを生み出した人たちは、常人離れした大成功を収めた。

 調査会社のGartner社が毎年発表している、新興技術に対する関心の高さや普及度合いなどをまとめたグラフ「Hype Cycle for Emerging Technologies, 2017(新興技術ハイプ・サイクル2017年版)」を題材に、その注目点を議論している今回のテクノ大喜利。次の回答者は、某ICT関連企業のいち半導体部品ユーザー氏である。同氏は、2017年版ハイプ・サイクルの中で「黎明期」に置かれた技術の中から、今後の位置づけの変化を注視していくべき技術を挙げて、その重要性を議論した。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
いち半導体部品ユーザー
某ICT関連企業
いち半導体部品ユーザー ICT関連企業で装置開発に必要な半導体部品技術を担当。装置開発側の立場だが部品メーカーと装置開発の中間の立場で両方の視点で半導体部品技術を見ている。
【質問1】「新興技術ハイプ・サイクル2017年版」で、注目したい部分はどこですか?
【回答】「ブレイン・コンピュータ・インタフェース」は今後重要になってほしい
【質問2】肌感覚と違う、違和感を感じるといった、同意できない部分はどこですか?
【回答】「サーバーレスPaaS」に違和感を感じる
【質問3】ここに掲載されていない技術を1つ挙げて、プロットするとしたら、何をどこに置きますか?
【回答】黎明期に人体チップ埋め込みとバイオチップの復活