躍進を狙って、さまざまな動きを見せる中国半導体業界の先行きと、世界の電子業界に与えるインパクトを考えているテクノ大喜利。今回は、テカナリエの清水洋治氏が、さまざまな機器を分解して目にした中国製半導体の利用状況を基に論じた。(記事構成は伊藤元昭)

清水洋治(しみず ひろはる)
技術コンサルタント
ルネサス エレクトロニクスなど半導体メーカーにて、1984年から2015年まで30年間にわたって半導体開発に従事した。さまざまな応用の中で求められる半導体について、豊富な知見を持っている。2015年から、半導体、基板、およびそれらを搭載する電気製品、工業製品、装置類などの調査・解析、修復・再生などを手掛けるテカナリエの上級アナリスト。

【質問1】中国の半導体業界の力が増すことで、世界の電子業界の製品開発、ものづくりにどのような変化が起きると思われますか。
【回答】プロセッサーなどの勢力地図は間違いなく変わる

【質問2】中国の半導体業界の力が増すことが、既存のどのような半導体メーカーに脅威や商機が生まれると思われますか。
【回答】センサー系やパワー系では、既存メーカーにチャンスが残る

【質問3】中国の半導体業界の力が増すことで、半導体ユーザーや装置・材料サプライヤーにはどのような影響があると思われますか。
【回答】パッケージのあり方、形状など、中国メーカー以外が強みを発揮できる部分はまだまだある