NVIDIA社のGPUの応用分野の中で、ビジネス上の地位を確立するための天王山となるのは自動運転車だろう。要求される技術の先進性もさることながら、高い信頼性が要求され、なおかつユーザーである自動車業界の投資意欲が極めて高い。ユーザー企業の信頼を勝ち得えることができれば、将来の他分野での飛躍の礎となることだろう。そして何より、市場が巨大だ。
NVIDIA社のGPUは、とても汎用性が高いが故に、数多くの成長市場への応用が広がっている。しかし、それぞれの応用市場を個別に見ると、GPUの利用が最適なのかといえば明確な答えが出ていない。自動運転車での適性もまた同様である。競合企業の目線からNVIDIA社の行方を探る今回のテクノ大喜利、2人目の回答者はアーサー・D・リトルの三ツ谷翔太氏である。自動運転車での同社が抱えているリスクについて考察する。
(記事構成は、伊藤元昭=エンライト)
アーサー・D・リトル(ジャパン) プリンシパル