現状、半導体産業は、目を見張る好景気の中にいる。好況を引っ張っているのが、本格的なIoT時代の到来を前にした期待感である。関連企業各社の時価総額は、グングン上昇している。半導体産業は、1990年代末から2000年に掛けても、関連企業各社の株価が高騰した時期があった。インターネット関連企業への過剰投資によってもたらされた、いわゆる「ITバブル」である。現在の半導体産業の好況は、バブルなのか、それとも半導体の応用市場が新時代に突入する始まりなのか。

 2017年の注目点を大喜利の回答者に挙げていただく今回のテクノ大喜利、9人目の回答者は東海東京調査センターの石野雅彦氏である。同氏は、2000年のITバブル当時と現在の状況を比較しながら、2017年以降の動向を見極めるためのポイントを示唆した。
(記事構成は、伊藤元昭=エンライト)

石野 雅彦(いしの まさひこ)
山一証券経済研究所、日本興業銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券を経て、東海東京調査センターのシニアアナリストとして半導体、ディスプレイ、通信などテクノロジー企業および産業を対象にした調査・分析に従事している。

【質問1】2017年に、最も注目しているトピックスは何ですか。
【回答】 SNSの成長と半導体ブーム(バブル?)の行方

【質問2】2017年に、最も注目している技術は何ですか。
【回答】自動運転、AIと次世代携帯電話回線の5G規格など

【質問3】2017年に、最も注目している企業はどこですか。
【回答】ソフトバンク グループ