欧米では、人工知能(AI)やIoTを応用して斬新なサービスや応用が次々と登場している。こうした海外の動きと比べると、日本は少し後手を取っているように見える。AIの技術にしても、センサーを活用したファクトリーオートメーションのようなIoTの前身技術にしても、日本は世界をリードする立場にあったはずだ。これから本格化するAIやIoTの技術開発、そして応用開発で日本企業は世界に存在感を示すことができるのだろうか。
2017年の注目点を大喜利の回答者に挙げていただくテクノ大喜利、7人目の回答者はIHSテクノロジーの大山 聡氏である。同氏は、機械化や自動化とは疎遠だった分野、そして日本が世界に先駆けて直面する社会課題などで、AIやIoTを活用した日本発のサービスやイノベーションの誕生に向けた期待感を語る。
(記事構成は、伊藤元昭=エンライト)
IHSテクノロジー 主席アナリスト
1985年東京エレクトロン入社。1996年から2004年までABNアムロ証券、リーマンブラザーズ証券などで産業エレクトロニクス分野のアナリストを務めた後、富士通に転職、半導体部門の経営戦略に従事。2010年より現職で、二次電池をはじめとしたエレクトロニクス分野全般の調査・分析を担当。