3Dプリンターや小型ファブ、ソフトウエアの開発環境、さまざまなクラウドサービスなど、個人や小さな企業が高度な機器やシステムを作り出すための環境が整いつつある。これによって、アイデアをより気軽にかたちにし、商品化、事業化と進めやすくなった。

 こうした中、日本では人々の働き方を考え直す潮流が生まれつつある。2017年には、政府の旗振りに沿って、プレミアムフライデーを実施する企業が出てくる。また、社員の副業を認めるだけではなく、推進する企業さえある。個人の趣味の延長で行うものづくりが、世の中にイノベーションを起こしかねない時代が、すぐそこまで来ているのかもしれない。

 2017年の注目点を大喜利の回答者に挙げていただくテクノ大喜利、6人目の回答者は某ICT関連企業のいち半導体部品ユーザー氏である。大企業だけではなく、小さな企業や個人が主体となって、ものづくりを盛り上げていく未来を見据えた期待を語る。
(記事構成は、伊藤元昭=エンライト)

いち半導体部品ユーザー
某ICT関連企業
ICT関連企業で装置開発に必要な半導体部品技術を担当。装置開発側の立場だが部品メーカーと装置開発の中間の立場で両方の視点で半導体部品技術を見ている。

【質問1】2017年に、最も注目しているトピックスは何ですか。
【回答】 プレミアムフライデーに注目

【質問2】2017年に、最も注目している技術は何ですか。
【回答】 AIやセキュリティーと、それらを活用する技術に注目

【質問3】2017年に、最も注目している企業はどこですか。
【回答】 Intel社とQualcomm社。そうした企業の動きを伝える日経BP社