もはや自社技術だけで、強いビジネスを展開できる時代ではなくなった。電子産業だけではなく、あらゆる業種の企業が新しいビジネスの創出に取り組んでいるIoT関連のビジネスでは、なおさらその傾向が強い。さまざまな機能と強みを持った企業が協力しながら、新しい製品やサービスを開発し、共に市場を切り開くためのエコシステムの形成が欠かせない。
大喜利の回答者が2017年の注目点を挙げる今回のテクノ大喜利、2人目の回答者であるアーサー・D・リトルの三ツ谷翔太氏は、IoTでのエコシステムの形成を巡る動きを追う上での視点を提示した。そして、パソコンでの「Windows」と「Mac」、スマートフォンでの「Android」と「iOS」に似た、エコシステム形成に対するイデオロギーが異なる2陣営がIoT関連市場で旗揚げすることを予感させる議論を展開する。
(記事構成は、伊藤元昭=エンライト)
アーサー・D・リトル(ジャパン) プリンシパル