米NVIDIAは2016年4月5日(米国時間)、米サンノゼで年次会合「GTC 2016」を開催し、新世代のサーバー向けGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)である「Tesla P100」や、Tesla P100を搭載するディープラーニング(深層学習)専用スーパーコンピュータ「DGX-1」などを発表した(写真1)。

写真1●ディープラーニング(深層学習)専用スーパーコンピュータ「DGX-1」
写真1●ディープラーニング(深層学習)専用スーパーコンピュータ「DGX-1」
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写真2●NVIDIAのJen-Hsun Huang CEO(最高経営責任者)
写真2●NVIDIAのJen-Hsun Huang CEO(最高経営責任者)
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 元々はCG(コンピュータ・グラフィックス)を表示するために生まれたGPUだが、2000年代(2000年から2009年)中頃からGPUを汎用計算に使用する「GPGPU(General-Purpose computing on GPU)」が普及し始め、近年はディープラーニングを高速に処理できるプロセッサとしてGPUの需要が高まっている。NVIDIAのJen-Hsun Huang CEO(最高経営責任者)はGTC 2016の基調講演で、「Tesla P100はディープラーニングのために開発したGPUだ」と断言し、GPUの位置付けがCG用からディープラーニング用に転換したことを印象づけた(写真2)。