ストレージをHDDからSSDに置き換える主な理由はこれまで、高いデータ伝送速度と低い発熱量を両立できることでした。極論すれば、SSDを利用している限り、あまり熱対策を考える必要がありませんでした。この状況は今後大きく変わります。一般には、高速になるほど消費電力が増えて、発熱量が増えます。最近のSSDのデータ伝送速度は従来よりも非常に高速で、発熱量が大きくなっています。ですから、SSDはHDDよりも発熱量が少なく、データセンターの冷却に必要な電力を削減できる、というIT業界の期待は、今や都市伝説と化しています。