(作画:小島由香)
(作画:小島由香)
[画像のクリックで拡大表示]

アラサー起業妖怪現る!

「小島ちゃんは30歳になったら死ぬ気なの?」

 20歳代前半、生き急ぐ私に先輩は呆れてこう聞きました。そんな私も今や29歳。そうなると、あと余命は1年になりますが…まだまだ全然死ぬ気はありません。

 ただ、あのころの私は、30歳になったら死ぬぐらいに思っていました。何も達成していないことへの恐ろしい罪悪感。何もできないで流れていく時間がもったいないを通り越して、ただただ怖い。圧死しそうに怖い。私はこれを、「もったいないおばけ」ならぬ、「たっせいよくおばけ」と呼んでいます。こいつは私だけじゃなくて、多くの起業家に取り憑いているおばけですが、私にはとりわけ強力な奴が背中に乗っている気がします。

 それはきっと、私が女子だから、かも。