横浜ゴムがプレミアムコンフォートタイヤのADVAN dBを8年ぶりにリニューアルした。実際に様々な方法で走行して従来製品との違い、絶対的な性能を確かめてみた。

左が従来品のV551、右が新製品のV552。ストレートグルーブなど継承している要素もあるが、8年ぶりの刷新でかなりトレッドデザインは進化したことが分かる。
左が従来品のV551、右が新製品のV552。ストレートグルーブなど継承している要素もあるが、8年ぶりの刷新でかなりトレッドデザインは進化したことが分かる。
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 まずは高速周回路で、静粛性と高速安定性、微舵域の応答性を確かめてみた。「メルセデス・ベンツEクラス」のディーゼル車「E220d」では、スムーズな走りと十分な静粛性、高速走行での手応えの確かさを確認。ディーゼルでもここまでの静粛性と高速安定性を両立していることに、改めて感心した。

 次いでステアリングを握ったのは「レクサスLS」。そもそも静粛性が高いクルマであるが、dB V552を履かせた印象は、「静かさ極まる」といったもの。とにかく静かだ。けれども手応えの確かさからくる走りの安心感はEクラスの方が上のようだ。

 トヨタ「カムリ」はノーマルより静粛性、ドライグリップが高まっているのは体感できたが、むしろノーマルよりバランスを崩している感もあった。タイヤが静かになった分、ハイブリッドのエンジン音が安っぽく響く領域が気になるのだ。このあたりはディーゼルといえどEクラスと比べてしまうのは酷、というものか。